top of page

ネオバロック

ヨーロッパ中世期の楽器や、グラスハーモニカなどの現代的な楽器を使った作品など、やや幻想的な雰囲気の作品を集めました。

ヴァルプルギス幻想

猫の瞳は、ヴァルプルギスの夜へ誘うワープゾーン。妖しく楽しげな魔女の夜会に思いを馳せて。

 ヨーロッパ中世期の弦楽器ヴィエール(vielle)に加えて、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴァージナル、テナーリコーダーの四重奏。四声の小フーガの様式を借りています。ヴィエールは、後のヴィオール属やヴァイオリン属の祖先にあたる楽器といわれています。

渡り川にて

渡り川は三途の川のことです。レクイエムとして別タイトルで出したこともある作品ですが、幻想曲のようにも聴こえるかもしれません。編成は、チェレスタ、グラスハーモニカ、アルトフルート、それにウィンドマシーン(風音器)です。

風の幻想

高校時代ピアノで弾き散らかしていた即興を、中世的なイメージの幻想曲に仕立てました。楽譜を作らなかったので、記憶に残っていた断片を使いました。

 この作品は、ヨーロッパ中世期に使われた楽器で構成したものです。メインの笛はゲムスホルンというオカリナ系の角笛で、それにルネサンスリコーダー3種、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュートとプサルタリーのアンサンブルです。笛類とヴィオラ・ダ・ガンバは、ノン・ビブラート奏法による静的な、あるいは模倣的な声部進行で、透明感のある教会オルガン的な響きを意図しました。これとリュートなどの撥弦楽器との組み合わせは、幻想的な雰囲気を出すのに向いているように思います。

夢魔の弦想

夏風邪をこじらせてしまって一週間ほどダウンしていたとき、熱に浮かされて垣間見た心象風景から。

ヴィオラとチェロのデュオによる「Nightmare Illusion」です。

希望の光

茨の道行きの果てに見えるもの、それは絶望? 安らぎ? それとも・・・。

 自作の幻想曲です。最初、弦楽カルテットとして制作したものですが、このバージョンは大編成のアンサンブルでファンタジックな雰囲気を強く出しました。ストリングスはミロスラフ・ヴィトゥスのString Ensembles 2.0。その硬めで緊張感のある音色を使いました。

猫の爪

痛っ!!
でも、痛みはぴったり30秒で治まります。^^
以前、シンセサイザーで制作した幻想曲のピアノ版です。

ごえもん幻想

これは、20代の頃のアイディアをもとに再構成した性格的小品の一つです。これの最初の形は、思い切り残響を効かせたシタールのシンセサウンドでした。このピアノ版も、タージ・マハル風のリバーブをやや強めにかけています。いずれにしても、妙ちきりんなジャパネスク趣味の幻想曲になってしまいました。

bottom of page